「2014年、ブレークしたアイドルは」と質問すると、
ほとんどの関係者が名前を挙げるのが
でんぱ組.inc
と
BABYMETALだ。
babymetalの歩み(最年少記録)
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【BABYMETAL】その今しか見られない美しさとはかなさ!
■関係者が口をそろえる、2014年、ブレークした2組のアイドル
変動の兆しを見せ始めた女子アイドルシーンにあって、「2014年、ブレークしたアイドルは」と質問すると、ほとんどの関係者が名前を挙げるのがでんぱ組.incとBABYMETALだ。
でんぱ組.incは、2014年3月のシングル『サクラあっぱれーしょん』が初めてオリコン週間チャートトップ3入りし、同年5月には初の日本武道館ライブを行った。BABYMETALも同じく、2014年3月に初の日本武道館公演を実施。両者とも、その後も勢いが加速し、でんぱ組.incは2015年2月に代々木第一体育館、BABYMETALは同年1月にさいたまスーパーアリーナでワンマンライブを行う。
でんぱ組.incは色とりどりの衣装でおもちゃ箱をひっくりかえしたようなイメージがあるのに対し、BABYMETALはモノトーンが基調のビジュアルでストイックな印象を受ける。イメージ的には対照的な2組だが、実はブレイク要因には共通点が多い。
■音楽性を絞り、アイドル性とアーティスト性を両立
まず両者ともコンセプトの柱に音楽性を据えていること。でんぱ組.incは、2000年後半に秋葉原のアニメやゲーム音楽のシーンを中心に発祥した「電波ソング」を歌う。「萌えキュンソングを世界にお届け」というキャッチフレーズのとおり、電子音を多用し、BPM(Beats Per Minute=音楽のテンポ)が早く、そこに情報量の多い歌詞を詰め込むのが特徴だ。
一方、BABYMETALは「メタルとアイドルの融合」というコンセプトを掲げる。
本来、音楽性に関してアイドルは、シングルごとにテクノだったり、ロック寄りだったりと「何でもあり」が主流で、それが面白みのひとつでもある。そこをあえてジャンルを絞ることで、アイドル性とアーティスト性とを両立した。
自らのコンセプトを、初の日本武道館公演で分かりやすく表現したことが、その後の活動に勢いを与えたことも両者に共通する。
2014年5月6日のでんぱ組.incの日本武道館公演では、ライブの前半に、デビュー当時から活動の拠点である秋葉原のライブカフェ「ディアステージ」と同じ大きさのステージを設置。自らのルーツを示す一方、客席はカラフルなペンライトで埋め尽くされた。
2014年3月1、2日のBABYMETALは、センターステージを設置し、アリーナにはスタンディングエリアを採用。メタルやロックのライブのようなクラウドモッシュやサークルモッシュが発生した。
こうした活動が起爆剤になり、より話題性の高い活動につながり、一般層にも名前が浸透した。でんぱ組.incは、「カップヌードル」などのCMに出演、BABYMETALは、米国でレディー・ガガのサポートアクトとして起用され大きなニュースとなった。
音楽性やコンセプトを徹底することで、コア層以外のファンも獲得。さらに活動の幅を広げ、ブレイクにつながった。
■「BABYMETAL」 重低音と様式美に潜ませた刹那感というアイドル性
BABYMETALがブレークしたのは、メタルファンをはじめとした音楽ファンをうまく取り込んだことが要因のひとつだ。衣装やステージはもちろん、バックバンドにもマーティ・フリードマンのサポートメンバーなどを務める大村孝佳ほか、ロック色あふれるミュージシャンを起用することで、強い音楽性を打ち出した。
ライブを重ねるごとに、スタンディングエリアでは、サークルモッシュやウォール・オブ・デス(観客同士が体をぶつけ合う行為)が発生。徐々に激しさを増す中で、ほかのアイドルとの差別化が際立っていった。
BABYMETAL(ベビーメタル)。2010年結成。2013年1月に『イジメ、ダメ、ゼッタイ』でメジャーデビュー。メンバーは写真左から、YUIMETAL、SU-METAL、MOAMETAL。DVD『LIVE~LEGEND 1999&1997 APOCALYPSE』発売中。2015年1月10日にはさいたまスーパーアリーナで『BABYMETAL LEGEND“2015”~新春キツネ祭り~』を開催
日本での盛り上がりとほぼ同時に、海外で人気に火がついたことも特徴。
いわば海外から「逆輸入」ともいうべきブレイクを果たした。
起爆剤となったのは、YouTubeの公式チャンネルに2014年2月にアップされた『ギミチョコ!!』のミュージックビデオ。視聴回数は、公開からわずか1カ月半ほどで600万回を達成。のちの海外フェス出演をきっかけに、さらに勢いは加速した。
メタルサウンドは、日本ではニッチなイメージもあるが、長い伝統を持つ「世界共通言語」でもある。メタルの持つ音楽性を緻密に踏襲したことが、海外のファン層の広がりにつながった形だ。
アイドル性の面で注目したいのが、彼女たちの持つ刹那感だ。もともと中学校卒業と同時にグループを離れるさくら学院のユニットのため、ボーカルのSU‐METALが卒業を迎えた際には、期限付きでの活動継続が発表されたことにファンは安堵した。
■絶妙なバランス感
また、BABYMETALの魅力に、メンバー同士の絶妙なバランス感がある。ただメンバーの成長により、これが変化していくのは避けられない事実。今しか見られない美しさというアイドル特有のはかなさをBABYMETALは特に感じさせる。
現在のアイドルシーンでは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを活用した情報発信や握手会などのイベントが主流の中、BABYMETALはファンに素顔をできる限り見せない手法が徹底されている。ライブではMC(曲と曲の合間などに入れる、司会進行のトーク)を挟まず、握手会も行わない。
ライブの幕あいや終演後に公開される、映像やナレーションから間接的に先の展開が知らされる中、ともすれば明日にも終わるかもしれない不安を抱えたファンは、緊張と緩和を繰り返す。かつてみられた神秘性のあるアイドル像を踏襲しているともいえ、中毒性をもたらす重要な要素となっている。
(ライター さやわか、カネコシュウヘイ、日経エンタテインメント! 上原太郎)
[日経エンタテインメント! 2014年12月号の記事を基に再構成]
魂のルフラン -Return to Myself ver.-
2013年12月21日に千葉・幕張メッセイベントホールでの単独ライブ「LEGEND“1997”SU-METAL聖誕祭」~
SU-METALによるカバー曲の披露
SU-METAL - Tamashii no Refrain [HD] 投稿者 ALEX-METAL-DEATH
BABYMETAL - Over The Future (Rising Force Ver.)
2012年12月20日LEGEND "D" SU-METAL聖誕祭 in Akasaka BLITZ~
BM - Over the Future 投稿者 ALEX-METAL-DEATH
イジメ、ダメ、ゼッタイ Ijime,Dame,Zettai(Mステ短縮版)
2014年12月26日 「ミュージックステーション SUPER LIVE 2014」~
(高画質 60fps) BABYMETAL ~I,D,Z~ MUSIC... 投稿者 MSDCF0416
↓ファンからも評価の高かったNHK特番ベビメタドキュメンタリー
BABYMETAL現象~世界が熱狂する理由~ ムービー
http://babymetal-fan.blog.jp/archives/19888855.html
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